我が家は2年間の二世帯同居の末、その関係を解消しました。
今ではお互いの実家から車で10分程度の場所で、家族5人の生活をしています。
二世帯同居を体験してみて感じたのは「二世帯同居は本当に難しい!」ということ。
いくつかのポイントを抑えておかないと、絶対に長続きすることは出来ません。
そこで今回は、私の失敗体験から学んだ二世帯同居を長続きさせるためのポイントをご紹介します。
これから二世帯同居を始める方は、この記事を読んで良好な二世帯同居生活を長く続けてください。
決して我が家のようになってはいけませんよ!
本当に二世帯同居が必要?
いきなり腰を折って申し訳ありません。
でも重要な質問です。
「本当に二世帯同居が必要ですか?」
二世帯同居に至るまでの経緯は様々だと思いますが、本当に二世帯同居が必要でしょうか?
近くに賃貸物件を借りる選択肢はありませんか?
ご近所に中古物件は販売されていませんか?
近くに住んで、二世帯同居と同じようにお互い助け合える関係性を保つことは出来ないでしょうか?
二世帯同居をすることで得られるメリットも、もちろん大きいんです。
家賃が無駄にならなかったり、家事・育児・介護で助け合うことが出来たり、etc…
ただ一方で、二世帯同居ならではの難しさっていうのも存在します。
最悪の場合には、お互いの関係悪化を招きかねません。
あなたは両親(義両親)といがみ合う関係になりたいですか?
たぶんなりたくはないですよね?
お互いの良好な関係を継続するためにあえて「二世帯同居をしない」という選択肢もあります。
家賃がかからないから、子育てを手伝ってもらえるからといった安易な考えだけでなく、本当に二世帯同居でいいのか今一度考えるようにしましょう。
気を使いすぎず甘えすぎない
我が家の二世帯同居が上手くいかなかった一番の要因は
- 気を使いすぎない
- 甘えすぎない
のバランスをきちんと保てなかったことです。
うちの奥さんは両親にとても気を使ってくれていたため、逆に二世帯同居がしんどくなっていきました。
二世帯同居はどちらか一方の家族と住む形になるので、もう一方が気を使ってしまうのは当然だと思います。
ですが、常に気を使い続けた状態では絶対に関係は長続きしません。
もちろん、逆に甘えすぎて自分は何もしないのも問題です。
二世帯同居を長続きさせるためには、この気を使いすぎず、甘えないという絶妙なバランス感覚が重要になります。
ガス抜きできる環境を整えよう
二世帯同居は2つの家族が一緒に住むことになるので、何かしら気を張る部分は出てきます。
これをそのまま放置すると、いずれ一緒に生活するのが苦しくなってきます。
なので、程よくガス抜きをするようにしましょう。
うちは、奥さんにこの時間を用意してあげることがなかなか出来ませんでした。
ガス抜きできる環境が無かった奥さんにとって、二世帯同居はとても苦しいものだったと思います。
お友達とランチに行って愚痴を言い合うでも、時には飲みに行くでもなんでもいいんです。
適度にストレスを発散するようにすることが、二世帯同居を長続きさせるためのポイントです。
お互いのプライバシーは大切にしよう
当たり前の話ですが、人それぞれプライバシーはあります。
人のプライバシーにズカズカと入り込むと、当然人間関係は悪化します。
特に二世帯同居では人と人との距離感が密接になり、プライバシーの線引きがあいまいになりがちです。
しかしだからこそ、お互いのプライバシーには十分に配慮して生活しましょう。
問題が起きたら都度話し合おう
人と人が一緒に生活するので、考え方の違いはどうしても生まれます。
子育ての仕方、家事のやり方、etc…
そんな考え方の違いが生まれたとき、それを我慢して飲み込まないでください!
そのすれ違いは、積もり積もっていつか大きなヒビになります。
そうなる前に、きちんとお互いの考えを話し合いましょう。
もちろん直接言いにくいともあると思います。
そんな時はまず自分のパートナー(旦那さんor奥さん)や友達に話しましょう。
話すだけでスッキリすることもあります。
それでも解決しないことは家族同士でしっかり話し合う場を設けて、自分の考えを主張し合いましょう。
「自分が我慢すればいい・・・」は二世帯同居を長続きさせるのに一番ダメな考え方です。
夫婦仲良く
夫婦仲良くすることを心がけましょう。
二世帯同居をしている中で夫婦げんかをしていると、夫婦間だけではなく過程全体にまで気まずさが伝染します。
二世帯同居の中で夫婦はお互いに重要な相棒です。
普通の夫婦でも当たり前のことなのですが、二世帯同居ではより一層夫婦円満を心掛けるようにしましょう。
二世帯住宅を建てる場合は一層慎重になろう
二世帯同居を始めるにあたって、二世帯住宅を建てる話が挙がっている人もいると思います。
二世帯住宅を建てる場合には、ただ二世帯同居をするだけの場合以上により慎重になりましょう。
二世帯住宅を建てたら、そう簡単に関係を解消することは出来なくなります。
先ほども話に挙げましたが、近くに住むなどして二世帯同居以外の形でもお互いに助け合う生活は可能です。
本当に二世帯住宅を建てなければいけないのか、今一度考えるようにしてください。
二世帯住宅にもさまざまな形がある
それでも二世帯住宅を建てると決めた方。
その方は二世帯住宅を建てることでしか解決できない問題があるのだと思います。
家庭の事情は人それぞれなので、その決定を否定するつもりは毛頭ありません。
ただ、二世帯住宅を建てる前に一つだけ覚えておいてください。
二世帯同居にもさまざまな形があります。
玄関は共有するかどうか?水回りは別々にするのか?
一概に二世帯住宅と言っても、どういう生活がしたいかによって実現方法は様々です。
二世帯住宅の検討を始める前に、まずはお互いがどういったライフスタイルで生活したいかを擦り合わせたうえで家づくりの検討に進むようにしましょう。
さいごに
自分が経験してみて痛感しましたが、二世帯同居は言葉にできないほど本当に難しいです。
色んなところに気を配ってお互いに気を使って関係がやっと成り立ちます。
「いま二世帯同居を検討している」っていう方は、より慎重に話を進めましょう。
二世帯同居が必ずしもお互いにとってベストな選択肢ではないかもしれませんよ?