家を建てるにあたって二世帯住宅を検討している方もいらっしゃると思います。
二世帯住宅には世帯間の手助けが出来たり金銭面でのメリットがあるのも事実ですが、二世帯同居をするかどうかは慎重に検討すべきだと思います。
なぜなら我が家は二世帯同居をして、わずか2年で解消してしまった経験があるからです!
この記事では我が家が二世帯同居を解消するまでの体験談をご紹介します。
なんで二世帯同居していたの?
我が家が二世帯同居を始めたきっかけは双子が産まれたことでした。
我が家は年子の長男+男女双子の5人家族です。
双子が産まれるまではアパートを借りて何とか家族3人で暮らしていましたが、双子が産まれてからは状況が一変・・・
パパは日中仕事、ママは新生児の双子の子育てにてんやわんやする日々が待っていました!
日中、長男を実家の母親に見てもらうことで何とかやり過ごしていましたが、それでも家事や子育ては回りませんでした。
結局、全般的に実家に頼るようになり、「それならいっそ一緒に住んで面倒見てもらった方が良いのでは?」ということで2015年、二世帯同居がスタートしました。
なんで二世帯同居を解消したの?
二世帯同居を解消するに至った理由は様々あるのですが、その中でも下記の4つが決定打になりました。
- 子どもに手が掛からなくなってきた
- 嫁姑間での子育てに対する考え方の違い
- 居住スペースの不足
- 奥さんが一息つける場所の確保
子どもに手が掛からなくなってきた
双子が産まれたときは授乳やオムツ替えなどでそれこそ寝る暇もない生活でしたが、子どもが成長するにつれて子供に手が掛からなくなってきました。
長男が幼稚園に入るころになるとオムツも取れて、下の子も意思疎通が取れるようになり、「これなら家族5人でもやっていけるのでは?」という自信が付いてきました。
逆に一緒に住むことで生じる負担の方が大きくなってきたことから、家を出るという選択肢を模索し始めました。
嫁姑間での子育てに対する考え方の違い
奥さんとうちの母親は、ある程度良好な関係を築けていたと思います。
それでも嫁姑問題は少なからずありました。
例えば、歯磨き。
泣いてでもしっかりと歯磨きさせたい奥さんと、それはかわいそうという姑という考え方の違いがありました。
他にも子供の洋服を洗うのに柔軟剤を使う使わないだったり、子供におやつをあげるあげないで揉めたりと、些細なことが積み重なって嫁姑間の溝が少し色濃くなりました。
「もう顔も見たくない!」みたいな決定的な亀裂にまではなりませんでしたが、お互いの口から愚痴が多くなってきたことから二世帯同居の解消を検討し始めました。
居住スペースの不足
子どもが小さいうちは問題にならなかったのですが、子どもが動き回るようになり、おもちゃで活発に遊ぶようになって居住スペースの問題が出てきました。
我が家はごく普通の4LDKの一軒家。
二世帯仕様にはなっていませんでした。
子どもが遊ぶのはリビング、寝る時は6畳の和室に布団3枚で5人川の字になって寝るといった窮屈な生活でした。
今後、子供たちが幼稚園に入ってさらに荷物が増えたときに生活するスペースが足りなくなるという思いから、家を出て自分たちの家を持つという検討をし始めました。
奥さんが一息つける場所の確保
我が家の二世帯同居は私の実家に一緒に住むという形だったので、奥さんは本当にいろいろなことに気を使っていたのだと思います。
ただでさえ他人との生活で気を張るうえに、自分が子供たちの面倒を見られるときはしっかりと見て、休日は親の負担にならないよう子供を連れて出かけるといった気遣いを2年も続けてくれました。
些細なことで夫婦喧嘩をした時に「私には逃げる場所も一息つく場所もない」と言われた時は本当に衝撃的でした。
この言葉をきっかけに「奥さんが一息つける場所を確保したい」という思いが強くなるようになりました。
二世帯住宅にする選択肢はなかった?
もちろん、自宅を改装して二世帯住宅にするという話も一度は上がりました。
ただ、
- 実家の地理的利便性が良くない
- 改装(建て替え)に新築以上のコストがかかる
- 先に挙げた他人同士で一緒に住むことで生じる問題
- 親が死んだときの活用方法
を考えたときに、我が家には二世帯住宅は合わないと考え、自分たちが家を出ることにしました。
結局二世帯住宅にはしなかったのでとやかく言える立場ではないのですが、二世帯住宅を検討するのであれば立地や条件は非常に重要になってくると思います。
実家とは険悪にならなかった?
「二世帯同居を解消したら実家との関係が悪化するんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、我が家は円満解消だったので全く問題ありませんでした。
まぁ孫に毎日会えなくなって寂しい思いはしているかもしれませんが・・・(^_^;)
住んでいるのも同市内で、車で10分程度の所なので休みの日は定期的に遊びに行きますし、子供の園行事などにも参加してもらっています。
今のところ実家との関係は良好です。
今後、二世帯同居を検討している人に伝えたい事
まず、お互いが本心を言い合えず遠慮し合っているような関係だとなかなか上手くはいきません。
他人と生活するのでなかなか難しい所ではあるのですが、頼るべきところは頼り、時には本音を言い合える関係を作ることが二世帯同居を成立される最大の条件です。
あとはガス抜きを出来る環境をお互いに作っておきましょう。
飲み会に行く、友達とランチに行くなど何でも構いません。
家から離れられる環境を作っておくことも大事です。
二世帯同居にあたって二世帯住宅を建てようと思われている方は慎重に検討を進めてください。
建てた後で後戻りをするのは非常に難しくなります。
きちんと家に対するお互いの要望を言い合ったうえで、どうやってプライバシーを確保するのか?どこまで譲歩できるのかを建築会社交えて話しましょう。
我が家は2年で挫折してしまいましたが、あなたの二世帯同居生活が上手くいくようささやかながら願っています。