今回は土地探しについてお話しします。
注文住宅の家づくり。
「土地探しからお手伝いさせていただきます!」
という営業マンの営業トークを鵜呑みにして、土地探しをハウスメーカーに丸投げしていませんか?
残念ながら土地探しを建築会社に依頼してもなかなかいい土地には巡り会えません。
これには3つの理由があります。
- 土地が無いお客さんは優先度が低い
- 土地を見つけてもハウスメーカーにはお金が入らない
- ハウスメーカーはそもそも土地のことを知らない
今回の記事では
- なぜハウスメーカーに土地探しを依頼してもいい土地とめぐり合えないのか?
- どうすれば良い土地とめぐり合えるのか?
について、注文住宅業界歴12年の経験と、実際に注文住宅で家を建てた立場からお話ししていきたいと思います。
ハウスメーカーに土地探しをしてもいい土地とめぐり合えない理由
土地が無いお客さんは優先度が低い
ハウスメーカーにとって、土地が無いお客さんは優先度が低いお客さんです。
土地を持っているお客さんというのは既に土地の問題をクリアしているため、建築会社からしてみれば契約見込の高いお客さん。
対して、土地を持っていないお客さんは土地探しから始めなければいけない手間も時間もかかるお客さん。
どちらを優先するかは一目瞭然ですよね?
土地なし客に対して「土地を探してから来てください」という建築会社も実際にあります。
中には例外もいますが、多くの営業マンは土地を持っていないお客さんに対する優先度は低いため、土地探しも片手間程度で行っていることが多くあります。
土地を見つけてもハウスメーカーにはお金にならない
注文住宅の建築会社はお客様と建物の契約をして、実際に家を建てて初めて売上になります。
いくら土地を探しても建物の契約にならなければ1円のお金にもなりません。
でも建物は○○工務店が気に入ったのでそこにします
だと建築会社は土地探しをただでお手伝いしただけになってしまいます。
いい土地が見つかればそこで契約してくれるお客さんも多いのですが、費用対効果が低いうえにただ働きのリスクも伴います。
そのため、土地を持っていないお客さんへのアプローチは控えめな場合が多いです。
ハウスメーカーは土地のことを知らない
建築会社は家を建てるのが仕事なので、土地に対する情報はあまり持っていません。
中には自社で土地を所有していたり、不動産屋と独自ネットワークを持っている場合もありますが多くの場合は依頼されてから不動産屋に問い合わせるケースがほとんど。
場合によってはSUUMOやat homeなどの不動産サイトで土地を探しているケースもあります。
こうなると紹介される土地は手垢のついた誰でも見つけられる土地がほとんどです。
掘り出し物の土地に出会える確率はかなり低いと言わざるを得ません。
いい土地とめぐり合うためにはどうすれば良いか?
いい土地に出会いたいのであれば自分から動く必要があります。
きちんと自分の足で不動産屋をめぐり、情報を集めましょう。
時々、
「不動産情報はRAINS(不動産屋が見られる土地情報検索サービス)に登録されている情報しか出てこないから、不動産屋めぐりなんて無駄だよ」
という人もいますがそれは違います。
確かに多くの土地情報はRAINSで共有されていますが、オススメ物件は営業マンによって違います。
実際に私が土地探しをした時も、同じ条件で紹介してくれる土地は不動産屋さんによって全然違いました。
また、不動産屋さんに事前に情報を伝えておけばRAINSに載る前に情報をくれる場合もあります。
しかも「広告掲載前だから少し値引きできますよ」という不動産屋さんもありました。
こんな感じで自分の足で不動屋さんをめぐっておくメリットはたくさんあります。
出来れば複数の不動産屋に足を運んで、土地の情報を比較しましょう。
さいごに
いい土地にめぐり合いたければ自分の足で探すことが重要です。
建築会社任せにせず、自分の足で情報収集をするようにしましょう。
自分の足を使えば建築会社からは提案されない掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。