この記事では、6mの南道路に隣接した土地に注文住宅で家を建てた我が家の体験談をご紹介します。
「土地を買うなら南向きの土地がいいって言うけど、本当のところはどうなの?」
と疑問に思っていませんか?
我が家は土地探しの時、
「日当たりは後から買えないんだから、絶対に南向きの土地を選びなさい!」
とお互いの両親から言い続けられ、タイミングよく南向きの条件の良い土地が見つかったため、そこに注文住宅の家を建てました。
「やっぱり南向きの土地って良いの?」
とよく聞かれますが、正直メリットばかりではありません。。。
単純に他の方角との比較はできませんが、南向きの土地は南向きならではのデメリットもあります。
今回は南向きの土地に1年住んでみて我が家が後悔しているポイントについてご紹介します。
後悔①:南向きの土地でも日当たりはそれほど・・・
「南向きの土地なら日当たり抜群だから、日中は電気いらずだよね!」
なんて思っていませんか?
少なくとも土地を買ってすぐの私はそう思っていました(笑)
しかし、実際に家を建てて住んでみると・・・
日当たりたいして良くないじゃん!
いや、もちろん北向きの土地に比べると日当たりは良いんです。
ただ、「日中は電気いらず!」というほど日当たりがいいかと言われるとそこまでではなく、、、
期待が大きかった分、落胆が大きいというのが本音です。
日当たりを求めるなら、土地の向きだけでなく
- 吹抜をつける
- 2階リビングにする
などの間取りの工夫でも解決方法があります。
日当たりを求めて土地探しをしている人は、そういった間取りも検討しながら探すと、後で後悔せずに済むと思います。
後悔②:南向きの土地は人目が気になる
注文住宅でも建売物件でも、南向きの場合にはリビングを南面に配置して、そこに大きな窓を付ける間取りが多いと思います。
我が家がまさにリビングが南面に面していて、そこに大きな窓がある間取りです。
そんな家に住んでみての感想ですが・・・
人目がめちゃくちゃ気になります!
大きな窓を付けた分、そこから人の姿がはっきり見えてしまうんですよね。
登校する小学生や、犬の散歩をしている人など、ある程度の人通りがあるので外からの目がとても気になります。
外を歩いている人も、なぜか窓があると目を向けるんですよね。
家の中にいて、外の人としょっちゅう目が合います(笑)
結局、せっかく南面に配置した窓もレースのカーテンを閉めることが多くなり、眺望的にも採光的にももったいなさを感じています。
プライバシーを気にするという人は、南向きの土地を選ぶときに注意しましょう。
後悔③:南向きの土地だと庭の手入れが大変
近年はお庭でガーデニングを楽しむ人も増えてきています。
「家を建てたら、緑いっぱいのお庭にしたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
そんな場合も、南向きの土地を選ぶときは注意してください。
というのも、南向きの土地は日当たりがいい分、雑草も生えやすいからです。
我が家はガーデニングの趣味もなく、非常に殺風景シンプルな外構ですが、それでも夏場はいたるところから雑草が生えてきます。
一ヶ月放置しようものなら一面雑草だらけです。
もちろん、防草シートを敷いたり除草剤を撒いたりすることで雑草対策はしていますが、それでも手入れをしないといつの間にか雑草が生えてきます。
土地を探している時は全く気にもしていませんでしたが、南向きの土地の場合には土地の手入れにも手間がかかりやすいので、注意してください。
後悔④:南向きの土地は値段が高い
南向きの土地は土地価格が高めに設定されている場合が多いです。
実際、私が土地を買った分譲地も、同じ大きさの北向きの土地とは200万円もの金額の差がありました。
うちは200万円を払って南向きの土地を買いましたが、正直なところ、金額ほどにメリットがあったか?と言えば疑問です。
200万円あれば気密性などの住宅性能を高められますし、床暖房などの設備にもお金をかけられます。
お向かいさんは、太陽光と蓄電池を導入して快適に生活しているようです。
もしかしたら日当たりを捨てることで、それ以上に快適な生活を送れるかもしれません。
南向きの土地を検討している方は、ぜひその金額差で何が出来るのか?も考えてみてください。
さいごに
あくまで個人的な感想なので、「南向きの土地は絶対にダメ!」というつもりはさらさらありません。
ただ、南向きの土地だからといって必ずしもメリットばかりではありません。
北向きの安い土地を購入して2階リビングにするなどの工夫をしたほうが、コストも安く満足のいく家づくりを出来る場合もあります。
どうしても土地探しをしていると、南向きというキーワードに心惹かれてしまいがちですが、南向き神話に惑わされず、自分にとっての優先順位を決めて土地探しをしてください。