「リビング階段ってどうなの?」と思われている方も多いと思います。
最近はリビング階段を提案する建築会社も多くなり、実際に目にする機会も増えました。
リビング階段にすることで
- 2階の様子がわかる
- 家族が顔を合わせる機会が増える
- 吹抜と組み合わせることでリビングが広く明るくなる
といったメリットももちろんあります。
しかし、リビング階段には反対にデメリットも多くあるので注意が必要です。
実際に我が家はリビング階段にして1年住みましたが、リビング階段にしたことを後悔しています。
この記事では、リビング階段にするデメリットを1年住んだ実体験を交えてご紹介します。
この記事を読めば「リビング階段を本当に採用すべきかどうか?」検討する材料になりますよ。
冬場寒い
リビング階段は冬場寒いです。
暖かい空気は上に上がり、冷たい空気は下にたまるので2階からの冷気が容赦なくリビングを襲います。
最近では冬場でも暖かく過ごせる「高気密・高断熱」「全館空調」といった性能の高い家もありますが、そういった施工が出来るのはハウスメーカーの中でもごく一部。
しかもお値段もお高めです。
ローコストと呼ばれるハウスメーカーではそこまでの性能は実現できないため、どうしてもリビング階段を実現したいのであれば「高気密・高断熱」「全館空調」を謳うハウスメーカーで家を建てるようにしましょう。
生活音が2階まで響く
リビングと2階が階段でつながるので、お互いの音が届くようになります。
音が聞こえるのは「目が届かないところの様子がわかる」というリビング階段のメリットでもあるのですが、一方で音が届くことがデメリットにもなり得ます。
例えば2階で集中して勉強や仕事をしたいとき、リビングで騒いでいるとどうしてもその音が2階に届きます。
集中したいときに他から音が聞こえてくるのは結構気が散りますよね?
私も実際に自宅で仕事をしていた時期がありましたが、やはり1階で遊ぶ子どもの声が気になって仕事に集中できませんでした。
子どもが大きくなると「部屋で集中して勉強したい」という時期も出てくると思います。
そういった時期に集中できる環境を作ってあげられるかどうか、リビング階段を検討している人は注意が必要です。
においが漂う
最近はキッチンが独立している家を探す方が難しいくらいLDKが主流なので、リビングに階段があるとキッチンで調理するにおいが2階に届きます。
もちろん普通の料理を調理する分には換気扇で十分対応可能なのですが、カレーなどのにおいが強いものはどうしても2階にいても気になります。
普段は「今日はカレーかな?」で済むのですが、体調を崩して寝込んでいる時なんかは結構そのにおいでさらに具合が悪くなることがあります。
リビング階段を検討している方は「におい」という面も注意が必要です。
来客と顔を合わせやすい
家に来客がある時はどうしても訪問客と顔を合わせることになります。
普通の来客のときは普通に対応すれば何の問題もありませんが、お子様が大きくなると状況は変わってきます。
「今日は○○ちゃんの家にお泊りする!」なんて経験皆さんにもありませんか?
子どものお友達が遊びに来たとき、リビング階段だと絶対に顔を合わせることになるんです。
子どもからしてみたら、お友達が遊びに来たときに生活感のあるリビングやダラッとしたパパやママを見せたくないですよね?
大人としても、子供の友達とはいえお泊りに来るときはきれいなお家でお迎えしたいですよね?
自分のだらしない姿は見られたくないですよね?
そんなわけでリビング階段だと、子どものお友達が泊まりに来るときにリビングがくつろげない空間になるわけです。
リビング階段を検討している方はこういった状況も念頭に置いて、採用するかどうかを検討しましょう。
さいごに
とにかくリビング階段は「寒さ」が最大の敵です。
寒さを克服できる家が建てられるのであれば、リビング階段を採用するメリットも多くあります。
「リビング階段にしたけど失敗した・・・」と思っても間取りは簡単に変更できないので、リビング階段を検討している方は本当に慎重に検討するようにしましょう。