注文住宅の家づくりで着工前に行われる『地鎮祭』
普通の人はなかなか参列する機会の少ない式典なので、分からないことも多いと思います。
そこで今回は、地鎮祭で施主側が準備しなければいけないものについてまとめました。
これから地鎮祭を行う人の参考になれば幸いです。
地鎮祭で一般的に施主が準備するもの
一般的に施主が用意するのは
- 初穂料
- お米
- お酒
- 海の幸
- 山の幸
- 野の幸
- 塩
- 水
の8つです。
ただし、施主が準備する必要があるものは地域の慣習や神社・ハウスメーカーの指定で変わることがあります。
(後述しますが我が家は初穂料だけで地鎮祭を執り行いました)
式を執り行う前に必ず神社・建築会社に確認しておきましょう。
初穂料
地鎮祭を執り行う神主さんへの謝礼として初穂料を用意する必要があります。
地鎮祭の初穂料の相場は1~5万円程度と言われていますが、私の周辺に聞いてみると2~3万円という人が多い印象です。
我が家もハウスメーカーの方に相談し、3万円を初穂料としてお渡ししました。
金額について悩んだら建築会社の方に相談しましょう。
お米
お米を1合用意します。
あらかじめ洗米して乾かしておく必要があるので、前日に洗米してキッチンペーパーなどに広げて一晩乾かしておきましょう。
お酒(清酒)
- 神様への奉納分(一升)
- 自分たちで頂く分(一升)
の計2升の清酒を用意するのが通例です。
(建築会社さんがお祝いとして奉献してくれる場合もあるので、建築会社さんに確認しておきましょう)
奉献するお酒には蝶結びのお祝いの熨斗が必要になります。
酒屋さんで購入する場合には「地鎮祭用」と伝えれば熨斗を付けてもらえると思います。
ネットで購入する場合には「奉献酒」を選ぶのが無難でしょう。
海の幸
「めでたい」を意味する尾頭付きの鯛を用意します。
地域によっては昆布やスルメなどの乾物も必要になる場合があります。
乾物はスーパーで購入したものでも問題ありませんが、見栄えを気にする方は百貨店やネットショップで販売されている幅がよく見た目の良い物を選ぶようにしましょう。
山の幸
果物をお供えするのが一般的です。
いろんな方の話を聞くとリンゴやオレンジ、バナナなど3種類程度の果物をお供えする場合が多いようです。
地の物を用意したほうが良いとされますが、用意できないようであればスーパー等で売られているもので問題ありません。
野の幸
- 地面の上にできるもの(トマト・茄子・キュウリなど)
- 地面の下にできるもの(人参・大根など)
の2種類用意します。
こちらも果物同様に地域で取れた物の方が良いとされていますが、なければスーパーに売られているもので問題ありません。
塩
一合程度の塩を用意します。
盛り塩として使用するので市販の食塩で問題ありませんが、気になる方はネット等で販売されている清め塩を用意しましょう。
水
一合(180ml)程度の水を用意します。
(地域によっては500ml程度必要な場合もあります)
飲料として使用するわけでは無いので水道水で全く問題ありません。
どうしても気になる方はミネラルウォーターを用意しておきましょう。
神主さんに渡すお車代って必要?
地鎮祭に関するサイトを見ていると「神主さんへのお車代として5千円~1万円程度お渡しするのが一般的」という記述をよく見かけます。
結論から言えば、お車代が必要かどうかは地域によって千差万別です。
私自身はお車代を用意しませんでしたし、周りの話を聞いてもお車代を渡したという人には今のところ出会っていません。
ただ地域の常識としてお車代が必要というところがあるのは事実なので、そこらへんは地域事情に詳しい建築会社の方に確認しておくのが無難かと思います。
お供え物を全部用意するといくらくらいかかるの?
地域によって用意するものが変わるので一概には言えませんが、お供え物を用意するのに2~3万円かかるのが一般的です。
(尾頭付きの鯛と清酒にどれだけかかるかで金額が大幅に変わります)
神主さんへの初穂料とお車代を含めても5~7万円程度に収まる場合が多いでしょう。
祭壇とか飾り付けはどうすれば良いの?
祭壇や飾り付けなどは神社や建築会社が用意してくれます。
その他、式の中で使用する鍬などの道具も建築会社が用意するのが一般的です。
なので、ここら辺は施主側が用意する必要はありません。
最近は施主が準備不要な場合も増えている
序盤にも少し触れましたが、最近は神社や建築会社が初穂料以外に必要なものを全て用意してくれるケースも多くなっているようです。
「色々と準備が必要で大変!」という人は建築会社の営業マンに相談してみましょう。
地鎮祭を実施するにあたっては施工会社とよく相談しよう
ここまで地鎮祭で施主側が準備すべきものを説明していきましたが、あくまでこれは一般的な話です。
地鎮祭のやり方や準備するものは地域によって大きく異なります。
「何を用意すべきか?」はその地域で何度も地鎮祭を行っている建築会社が一番詳しく知っているはずなので、困ったら建築会社の営業マンに相談しましょう。