最近採用が増えているインナーバルコニー。
「最初の提案プランがインナーバルコニーだからそのまま採用している」という方も多いのではないでしょうか?
インナーバルコニーには洗濯物が濡れなくて済むなどのメリットがある反面、デメリットも存在します。
この記事ではインナーバルコニーのデメリットをご紹介します。
メリットとデメリットを正しく理解したうえで、インナーバルコニーを採用するかどうかを検討してください。
施工費のコストアップ
一般的にインナーバルコニーは通常のバルコニーに比べて施工費が高くなります。
どれくらいコストアップになるかは建築会社次第ですが、場合によっては普通のバルコニーの2倍以上かかることも。
インナーバルコニーにすると屋根面積が増えることと、断熱材を下に入れなければいけなくなることがコストアップの主な要因です。
特に広いインナーバルコニーを作ろうとしている場合には、想像以上のコストアップになる可能性があるので注意が必要です。
固定資産税の増加
また、インナーバルコニーは多くの場合延べ床面積に含まれるため、固定資産税が上がる可能性があります。
よほど大きなインナーバルコニーで無い限り課税される額は微増程度ですが、毎年かかってくるものだけに地味に痛いものでもあります。
インナーバルコニーにすることでランニングコストがかかることも意識しておきましょう。
採光が取りにくくなる
インナーバルコニーはバルコニーに屋根がかかる分、接している部屋の採光が取りにくくなる可能性があります。
せっかく日当たりが良い方角に面した部屋が暗くなってしまうのは嫌ですよね?
インナーバルコニーを採用する際は、採光計算などをして部屋が暗くならないよう間取りを工夫しましょう。
間取りに制約が生まれる
インナーバルコニーは2階にバルコニーを組み込ませる形の間取りになるので、他の部屋に使える面積が少なくなります。
また、屋根面積が増えるため屋根を支えるための壁や柱が必要になり、場合によってはバルコニーに面する部屋以外の間取りにも制約を与えることがあります。
どうしてもインナーバルコニーが欲しいという場合は別ですが、優先度がそれほど高くない場合には他の部屋の間取りへの影響を考慮したうえでインナーバルコニーを採用するかどうか検討しましょう。
掃除が大変
実際にインナーバルコニーを採用したご家庭からは「掃除が大変」という声も挙がっています。
>>>住んで分かったインナーバルコニーのデメリット|レオハウスで建てた家と子育ての話
バルコニーは屋外に面するため、ほこりや砂がどうしても溜まります。
通常のバルコニーであれば雨である程度は流れますが、雨で濡れないインナーバルコニーは溜まったほこりや砂を自分で除去しなければなりません。
あまり気にならない人はいいのですが、汚れが気になる人はマメに手入れをしなければならなくなるので注意が必要です。
さいごに
インナーバルコニーは最近採用されることが多いですが、デメリットも多くあります。
もちろんインナーバルコニーならではのメリットもあるので、一概にどちらがいいとは言えません。
メリットとデメリットを正しく理解したうえで、インナーバルコニーを採用するかどうかを検討するのが重要になります。